STORY
昆布への想い

昆布への想い

ここ尾道も昆布航路の寄港地で、乾物屋、佃煮屋、海産物屋などが発展してきました。その中で私たち山根食品は、昆布一筋で現在までやってきています。昆布と一言で言っても20種類以上昆布が存在します。
それぞれの昆布の特徴を熟知したうえで、私たちは製造していきます。シンプルな味付けのため、昆布原料にこだわり、シンプルな工程のため、手を抜くとすぐに製品に現れます。
私たちは、今後も貴重な昆布の特徴を最大限に活かして、食卓へ提供していきます。

海産業界の危機

昨今の海産物不作の煽りは昆布にも影響を及ぼしています。
1990年頃には、北海道の昆布生産量が3万tを超えていました。その後2005年頃までに2万t付近を行ったり来たりして、現在は、1万3千tを割込んでいます。
原因は、海水温上昇など数多く上げられますが、一番は漁師の減少が大きく影響しています。
漁師の高齢化が進み、昆布漁師が10年間で25%も減っています。
また、昆布漁は、一人でできるものではなく、早朝に船で昆布を採り、採ってきた昆布を干場(石を敷き詰めた昆布を天日乾燥する場所)に干すものが最低限必要です。更に、仕分けや伸ばし作業も加わります。
人も手間もかかる昆布は、今危機を迎えているのです。

私たちができること

昆布を含めて、地球規模で海産物の動きが変わりつつある中、昆布と共に育ってきた山根食品ができることは、【伝える】ことです。
昆布を食べる方には、今後どのように食生活が変わろうと日本人である以上、昆布も形を変えて食卓に並びます。私たちは過去から未来へ昆布をどのように表現して【伝え残す】かが使命です。
また、昆布漁師の方へは、【貴方】が作った昆布を【必要とされることを伝え】時代や環境に合ったより良い昆布を生産できるように、弊社より発信します。
昆布とともに未来をつくり、発信していく。
それが山根食品としてできることなのです。